あやなみ (護衛艦)
あやなみ | |
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基本情報 | |
建造所 | 三菱重工業長崎造船所 |
運用者 | 海上自衛隊 |
艦種 |
甲型警備艦→護衛艦(DDK) → 特務艦(ASU) |
級名 | あやなみ型 |
艦歴 | |
計画 | 昭和30年度計画 |
発注 | 1955年 |
起工 | 1956年11月20日 |
進水 | 1957年6月1日 |
就役 |
1958年2月12日 1983年3月30日(特務艦に種別変更) |
除籍 | 1986年12月25日 |
要目 | |
基準排水量 | 1,723トン |
満載排水量 | 2,400トン |
全長 | 109m |
最大幅 | 10.7m |
深さ | 8.1m |
吃水 | 3.6m |
ボイラー | 三菱コンバスチョン・エンジニアリング式船用2胴水管型缶×2基 |
主機 | 三菱エッシャーウイス式衝動型蒸気タービン |
出力 | 35,000PS |
推進器 | スクリュープロペラ × 2軸 |
速力 | 最大 32ノット |
航続距離 | 6,000海里 (18ノット時) |
乗員 | 220名 |
兵装 |
Mk.33 3インチ連装速射砲 × 3基 55式533mm4連装魚雷発射管 × 1基 Mk.15 ヘッジホッグ × 2基 Mk.2 短魚雷落射機 × 2基 →68式3連装短魚雷発射管 × 2基(1970年換装) 55式爆雷投射機(Y砲) × 2基(1965年撤去) 54式爆雷投下軌条 × 2条(1965年撤去) |
FCS |
Mk.63 砲射撃指揮装置×2基 SFCS-1A水中攻撃指揮装置 |
レーダー | |
ソナー |
SQS-11A 捜索用 →OQS-12(1963年換装) SQR-4/SQA-4 攻撃用 →OQY-2(1963年換装) OQA-1 可変深度式(1965年装備) |
電子戦・ 対抗手段 | NOLR-1 ESM(1963年装備) |
あやなみ(ローマ字:JDS Ayanami, DD-103、ASU-7004)は、海上自衛隊の護衛艦。あやなみ型護衛艦の1番艦。艦名は「重なりあって寄せる波」から由来し、この名を受け継いだ日本の艦艇としては神風型駆逐艦 (初代)「綾波」、吹雪型駆逐艦「綾波」に続き3代目にあたる。
艦歴
[編集]「あやなみ」は、昭和30度計画1,700トン型警備艦1603号艦として、三菱重工業長崎造船所で1956年(昭和31年)11月20日に起工され、1957年(昭和32年)6月1日に進水、1958年(昭和33年)2月12日に就役し、横須賀地方隊に直轄艦として編入された。
1958年(昭和33年)3月16日、横須賀地方隊隷下に新編された第8護衛隊に「うらなみ」とともに編入。 同年8月から海上自衛隊第2回目の遠洋練習航海に参加している。なお、1961年(昭和36年)の第5回及び1968年(昭和43年)の第12回の遠洋練習航海にも参加している。
1958年(昭和33年)10月25日、第8護衛隊が第1護衛隊群隷下に編成替え。
1959年(昭和34年)4月1日、第1護衛隊群隷下に新編された第9護衛隊に「うらなみ」とともに編入。
1962年(昭和37年)から1963年(昭和38年)にかけての特別修理工事のさいに装備の近代化工事が実施され、未装備であった電波探知装置(ESM)NOLR-1が後檣に装備、捜索ソナーをOQS-12へ、攻撃ソナーをOQY-2へ換装。
1965年(昭和40年)7月には後甲板の爆雷投射機2基、爆雷投下軌条2条が撤去され、可変深度式ソナー(VDS)OQA-1を装備。
1969年(昭和44年)3月15日、第9護衛隊が第3護衛隊群隷下に編成替え。
1970年(昭和45年)には短魚雷落射機が撤去され、68式3連装短魚雷発射管を2基搭載する対潜攻撃能力強化工事が実施された。
1971年(昭和46年)2月1日、第9護衛隊が護衛艦隊隷下に新編された第4護衛隊群隷下に編成替え。
1979年(昭和54年)10月19日、富津岬の北方約16kmの木更津沖で台風20号の避泊中、東京湾を北上してきたノルウェーの貨物船「バージ・オーデル」(Berge Oder)に衝突された。舷側水線上2メートルの位置に幅2メートル、長さ10メートルの破口を生じたが、乗組員に被害はなく自力で横須賀基地へ帰港した[1]。
1983年(昭和58年)3月30日、特務艦に種別変更され、艦籍番号がASU-7004に変更。呉地方隊に直轄艦として編入され定係港が呉に転籍。なお、特務艦への改装工事において4連装長魚雷発射管及びVDSを撤去。
1986年(昭和61年)12月25日、除籍。28年間の艦歴において地球28周分にあたる60万浬を航海している。
登場作品
[編集]「サブマリン707」(小沢さとる、1963年) 707の救援に駆けつけた。怪潜のマウス・キッド攻撃により大破するも、逆にこれを撃沈した。
脚注
[編集]- ^ 世界の艦船(1980年2月号,p142)
参考文献
[編集]- 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
- 『世界の艦船 増刊第63集 自衛艦史を彩った12隻』(海人社、2003年)
- 『世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』(海人社、2004年)